入れ歯とワイヤー



矯正治療の方法には、大きく二つがあると説明しました。
アメリカ式の抜歯矯正と、ヨーロッパ式の非抜歯矯正です。

最終の微調整はどちらもワイヤーやブラケットが必要ですが、途中までが違います。
アメリカ式では最初から抜歯して空間を作った後にすぐブラケットとワイヤーを装着します。
早くから歯の移動を行なうのです。

対してヨーロッパ式は、入れ歯で顎の骨を広げて空間を作ることから始めます。
充分な空間が出来たら、そこから歯の移動を行ないます。

どちらが優れているというのではなく、両者の長所と短所を理解して使い分ければ良いのです。
しかし日本ではアメリカ式が主流なので、非抜歯矯正を行なってる先生は少ないです。
どうしても非抜歯で行ないたいのなら、ネットなどで自分で調べるしかありません。
治療期間はアメリカ式のほうが早いのですが、入れ歯で行なうほうが後戻りが少ないといわれています。

入れ歯は寝るときだけ装着して、昼間は外せますが、ワイヤーはずっとつけたままです。自分でとることは出来ません。
ですので、ワイヤーは汚れがつきやすいのでしっかりと磨きましょう。むし歯にもなりやすいのです。
入れ歯タイプは、朝起きて外せば、流水で洗うだけで済みます。
あとは乾燥させてケー寸戻します。
手入れの方法がちがうのですね。

どちらで行なうかは、先生の判断dすが、移動量が少なく、骨を改善するだけで済むなら抜歯をしないほうが良いでしょう。

photo by: gjbell

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2012年5月28日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:矯正歯科の種類

簡単なものもあります



矯正治療は長い期間と高額な治療費が必要なので、本当に必要性があると感じた人しか行ないません。
確かに何年も矯正器具を口の中に入れて、しかも何十万円もかかるのですから、思い切りが必要です。
ですが、それは全体の矯正治療の場合です。

矯正にはいくつか種類がありますが、数本だけの移動を行なう治療法もあります。
MTMと言って、数本だけに限定した矯正治療です。

例えば、倒れてる歯が一つあるとします。
その歯の隣を虫歯で抜きました。普通はブリッジなどを入れるのですが、倒れてる歯を起こせば済みそうだとします。
であれば、起こして使おうと考えますよね。矯正のできる先生ならそう考えます。
そのとき、たった一本の歯を起こすのに、全部の歯を触る必要はありません。
倒れてる歯と、その周囲の何本かだけで良いのです。
これを部分矯正といいます。

部分矯正は、よく行われる治療法で、少しだけ歯並びを治したい場合に便利です。
治療期間は数ヶ月で終わるものもありますし、治療費もかなり安く済みます。
一本だけ、数本だけの矯正を行ないたいと思うなら、部分矯正が可能かもしれませんね。
器具を取り付けるのも、一部分だけで済むので、あまり目立ちません。
殆ど見えない位置に取り付けることもあります。

ちょっとだけ歯並びを治したいのなら、部分矯正について矯正の先生とご相談するのが良いでしょう。

 

photo by: floodllama

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