メンテナンスが大事
矯正治療には時間がかかります。
子供のころから行うと、3年以内で終わることもありますが、成人矯正は最低で3年、保定に3年で、6年かかるケースがあります。
ただ、矯正の治療期間はケースによって大きく違ってきます。
MTMと言う、数本だけを動かす場合では、半年で終了することもあります。
どうも矯正と聞くと、全ての歯を動かすことをイメージしますが、少ない本数の場合もあるのです。
全ての矯正治療に共通してることは、
”終了後からメンテナンスが始まる”
ことですね。
歯を動かすと、その反対の力がかかります。
前に引っ張って動かしたとします。それを止めると、歯は元の位置に戻ろうとするのです。
後戻りが起こるので、矯正を途中で止めた人は、歯が中途半端な位置で止まっていたりします。
後戻りを防ぐ方法として、保定装置を入れます。
これはいろんな種類があるのですが、入れ歯のようなものから、ワイヤーで固定するものもあります。
透明なプラスティックで作ったリテーナーという装置を、寝てる間だけ入れる事が多いでしょう。
これを矯正期間と同じか、それ以上行ないます。
どのくらいで後戻りが収まるのかは、良く分かっていません。
何もしなくても大丈夫な人もいますし、すぐに元に戻ってしまう人もいます。
その多くは、かみ合わせの力も関係してくるので、完全に歯の位置が固定するまではリテーナーを使い続けましょう。
せっかく高いお金を出して行なったのに、全て無駄になってしまいますからね。
タグ
2015年7月22日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:矯正治療の流れ
生活習慣病
昔は成人病と呼ばれていた、高血圧、糖尿病、心疾患ですが、これらは普段の食事や生活パターンで悪化したり、
また改善したりします。
一般的に言われるのが、運動不足と高カロリーな食事の摂取ですね。
現代人は非常に忙しいので、あまり食事を咬まずに飲み込む人が多くなってるようです。
じつはこの食べ方は内臓に非常に負担をかけます。
しっかりと咬んで食べることで、食物と唾液を混ぜる働きが、口にはあります。
唾液には消化酵素の一種である、αアミラーゼが含まれていて、これがでんぷんを分解して糖質へ変えます。
もし唾液での充分な分解を受けなければ、でんぷんは未消化のまま、胃から小腸へ流れます。
ここで、もう一度分解を受けるのですが、そのときに利用されるのが膵液です。
すい臓から出された消化酵素は、唾液と同じくアミラーゼですが、でんぷんが分解を受けていないと、すい臓は大量の消化酵素を放出します。
これが食事のたびに繰り返されると、すい臓はストレスがかかり、疲弊していきます。
これが糖尿病の原因にもなります。
ですので、糖質の多い現代人の食事は、しっかりと咬んで食べることで糖尿病の予防につながります。
唾液と食物を混ぜるには、かみ合わせの良い歯並びが大事です。
矯正治療で歯並びを改善することで、咀嚼の効率も上がり、唾液もしっかりと食物と混ぜる事が出来るのです。
タグ
2014年7月18日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:矯正のメリット
開始時期はいつから
矯正を行なうのに最適な時期はいつでしょうか。
子供をつれた母親が診療所で先生によく相談しています。
最近の母親は、子供の歯並びが少しでもおかしいと、すぐに連れて行きますね。
中には1歳とかでつれてくる親もいます。
さすがに1歳児に矯正は出来ませんが、9歳から10歳くらいになると矯正を開始しても良いでしょう。
矯正の器具を取り付けるには、痛みを伴います。
その痛みを我慢して、自分で手入れが出来る年齢にならなくてはいけません。
言い聞かせが出来て、自分で歯磨きも行える年齢と言うと、10歳前後でしょう。
ようは、当事者の意識が矯正治療を行なうことを理解できるかどうかと言うことです。
もちろん、歯の生え変わり時期も考慮して行なう必要はあります。
では成人の場合はどうでしょうか。
これはいつでも構いません。
すでに骨が成長を終えて、殆ど固定しています。
歯の位置も大きく変わることが無いので、いつでも行なえます。
歯周病やインプラントの治療の関係で、60歳を過ぎて矯正を行なうこともあります。
ただし、大人の場合は子供と違って歯の生え代わりがありませんから、抜歯を行なうことが必要になります。
骨の大きさや歯とのバランスが悪ければ、大きな処置になりやすいです。
それに治療期間も長くかかります。
ですので、矯正治療を開始するのは、子供の場合は10歳前後、成人はいつでも出来ると思ってください。
タグ
2012年6月27日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:矯正歯科の種類